このコーナーでは、泥棒、特に被害件数の多い 「 空き巣狙い 」 に対して
どのような対策を採るべきか、という点について、泥棒の心理を紐解くことによって分析してみたいと思います。
「敵を知り、己を知らば百戦危うからず」 というわけです。では、どうぞお付き合いください。
なお、データはすべて平成8年に警視庁が発表した《「空き巣狙い」被疑者に対する調査》を引用しております。
データとしては若干古いのですが、それでも十分役に立つと判断しました。なにしろ泥棒自身の意見ですからね。
| 犯 人へのインタビューによると、およそ54%の泥棒が「犯行の事前に下見を行う」と回答しています。そうでない犯人も、カンや経験を元に「入りやすそうな」 家を探しているようです。さて、犯人が考える「泥棒しやすい家」とはどういうところでしょう。まとめるとおおよそ右の三点に集約されます。 | ● 犯行現場を見られないこと ● 建物に侵入しやすいこと ● 逃げやすいこと |
| 犯人も当然捕まりたくはないですから、彼らにしてみれば当然の発想といえましょう。では、実際に侵入する家を選ぶ理由についてはどうでしょうか。 やはり、クレセント(窓をとめておく鍵のようなもの)を外せるかどうか、というのが一番大きいようです。なお、この設問は複数回答でしたが、実に泥棒の40%がクレセントを外す、ということを狙って犯行に及んでいます。 |
1位 クレセントをはずせば入れるから 2位 人目につきにくい家だから 3位 現金を置いている家が多いから 4位 戸締りをしていないから 5位 ベランダに登りやすいから |
| 続いて、下見時に注目している点を挙げています。 コメディアンの志村けんさんの家では、犬は役に立たなかった、といわれていますが、実際には犬がいるいないも気にしている泥棒がいるようですね。実際には犬そのもの、というよりも、吼えられることで隣近所に気づかれる、ということが怖いようです。 ちなみに、血統書つきのような純血種よりは、雑種のほうが番犬としては有用だそうです。 しかしそれにしても「空き巣」の名どおり、留守かどうかを一番気にするようですね。なお、こちらも複数回答ですが、「留守かどうか」は63%、「入りやすく逃げやすいかどうか」は53%と、この二つがダントツの高い回答率でした。 |
1位 留守かどうか 2位 入りやすく逃げやすいかどうか 3位 隣近所からの見通しはどうか 4位 窓のクレセントはどうなっているか 5位 お金がありそうか 5位 ドアのかんぬきはどうなっているか 5位 犬がいるかどうか |
| さらに、下見はターゲットとなりうる家だけではなく、その周辺環境にも及びます。 データをみると やはり、入りやすく、逃げやすい、見られにくい、この三点が気になっているようです。 泥棒によりますと、下見は一回に限らず、家人の生活パターンを読んだ上で複数回行うこともあるそうです。学校・職場に出かけて留守がちな午前8〜10時が一番狙われる時間だそうですが、これは一週間全く同じパターンで生活している、という点に目をつけられているわけです。 なかなか普段の生活をしながら、時間パターンを変えるのは難しいのですが、 ちょっとした工夫で在宅しているようにも見せかけられますので、そのポイントもいくつか紹介しておきましょう。 |
1位 人通りや人目が少ないか 2位 入りやすく逃げやすいか 3位 周辺に留守の家が多いか 4位 お金がありそうな地域か |
| まず、 「留守であっても 留守っぽく見えない ような工夫」 が第一です。 省エネとは反してしまいますが、通りに面した部屋の明かりを付けっぱなしで出かけるのも有効です(特に夜)。 また、泥棒は音に恐れを抱く傾向にありますので、 ラジオやテレビをつけっぱなし にする 、というのもよいでしょう。 ただし、あまりにもずっとついていると余計に目立ってしまいますので、 タイマー機能 をうまく活用し、入ったり切れたり、というような工夫をするのがベターです。 また、家を覗かれてもわからないように、 窓に目隠し をしてしまう のもひとつの方法です。 スリガラス状に見えにくくするフィルムやスプレーも販売されていますので、 こうしたものをお使いになるといいでしょう。 また、 生活パターンを読まれない ようにする ために、自動車を置きっぱなしで出かける(たまには自転車に乗る) などの工夫をされているお宅もございます。 一度、あなたのご家庭の生活パターンを紙に書き出し、 泥棒の気持ちになって対策を検討してみてください。意外に盲点が発見できますよ。 |
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