ここまでは、様々なデータを基に検証してまいりました。今度は、その他の情報をベースとして防犯について考えてみましょう。
日本家屋と欧米家屋の違いは、建物の見た目だけにとどまりません。 防犯上、一番大きな違いは「囲い」です。 日本の家の場合、家の周囲に生垣や壁を張り巡らせるのはよくある光景ですよね。 実はアレが、防犯上ものすごい問題になるのです。 欧米では(敷地が日本に比べ一般的に広いということもありますが)壁や生垣などはあまりありません。 オープンになっていますよね。テレビで欧米の住宅が写ったときに確認してみてください。 これに対して日本では、生垣や壁が、侵入者にとってはいい「防御壁」になってしまうのです。 誰しも、隣の家に変な人がいれば気になりますよね。 それが、生垣や壁にさえぎられて、見えなくなってしまうのです。 敷地を取り囲む生垣や壁は、「他人に目撃される」ことを警戒する泥棒には、またとない「良いモノ」なのです。 「壁や生垣がなかったら誰でも入れちゃうじゃないか」 とお考えの方。よく思い出してください。 あなたのお宅の生垣・壁。 乗り越えられないようなものですか? たとえは悪いですが、刑務所の壁のようなものでもない限り、容易に乗り越えられてしまいますよ。 でも、いまさら生垣や壁を撤去するというわけにもいきませんね。 その場合、次善の策をとりましょう。 |
○ 生垣の場合、剪定して背を低く、また薄くする。つまり視界が通るようにする。 → 外から家が見える!というのなら、ブラインドやカーテン、曇りガラスや窓フィルムなど、いくらでも見えなくする方法は他にあります。とにかく、窓やドアに不審者が取り付かないような家にすることが重要なのです。 ○ 壁の場合、思い切って侵入できないようにさらに強化する。 → 鉄条網を備えてはいかが? というのは半分冗談ですが、庭に監視カメラや侵入者警報装置(人が通ると警報が鳴るもの)などを備える必要があるでしょう。 もし、これから家を建てたり、壁を作ったりされるのでしたら、壁の半分以上は外から中が見通せるような柵にしたり、壁を低くしたり、薄めの生垣に変えたり、という方法をオススメします。 |
当店にご相談いただく方の中に結構多いのが、 「ウチは雨戸を閉めているから、防犯ガラスなど無くても大丈夫」 ということをおっしゃる方。 これが案外役に立ちません。かなりの種類の雨戸は外からでもカンタンに外れるのです。 防犯上のことですからなかなか細かくは説明しづらいのですが、いわゆる一般的な雨戸は、外からカンタンに、それも静かに開けることができるのです。 最近普及しつつある一般住宅用のシャッターや、防犯性能のある雨戸ならかなり安心なのですが…。 繰り返しになりますが、古い雨戸は役に立たないことも多いのです。そんじょそこらの泥棒サンなら、カンタンに開けてしまいます。 ですから、雨戸閉めてるから鍵はいいや、というのが一番危ないんですね。 雨戸は「雨の戸」という文字の意味どおり、基本的には天候に対応するための道具なのです。 同様に、面格子も、飾りで着いているものが多いのです。 頑丈な鉄製ならまだしも、アルミ製などはちょっとした工具などでねじ切れたり、外されたりされる可能性もあります。 |
○ 防犯上あまり役にたたない雨戸も多い →きちんと防犯性能を謳ったものであれば大丈夫です ○ 雨戸を閉めっぱなしにすることは危険を伴うので注意しよう → 平日昼間に雨戸を何日も閉めっぱなしにしていると、 泥棒に「ここんちはいつもいないなぁ」とバレてしまい、狙われやすくなります。注意しましょう。 ○ 弱い飾りの面格子は効果?? →防犯性能のあるものにするか、きちんとガラス側で対策しましょう |
当たり前のようなことですが、再確認しておきますね。 泥棒が嫌うこと、とは何でしょうか。 (1)侵入に時間がかかること (2)誰かに姿を見られてしまうこと この2点を特に嫌がるんです。泥棒に限らず、悪いことをする人は目立たずにやろうとするものです。 特に(2)の「見られることを嫌がる」というのは泥棒に共通する修正のようなものでもあります。 (1)については、時間がかかれば必然的に誰かに見られる危険性が高まりますので当然といえば当然です。 さて、そうなると泥棒に狙われやすいポイント(弱点)も絞られてきます。 家の前面より背面、道路に面したところよりも裏側…。家と家の間の隙間。 などなど、挙げれば切りがありません。 さて、そこで注意したいのが、あなたの家の「裏側」です。 まさか、草ボーボーになっていたりしませんよね? 誰も手入れしていない、見ていない、注目していないことの現われになってしまいます。 特に、小さい窓だからと油断して、風呂やトイレ、台所の換気用にある小さな窓を開けっぱなしにしていやしませんか? |
★ 家の最大の弱点は…「裏側」! ○ 家の裏側をきれいにする →家の裏にも目を配っているぞ、気にしているぞ、ということをアピールするためです。 ごみが捨てっぱなしになっていたり、雑草が生い茂ったりしているのは論外です! ○ 玉砂利を敷く →よくテレビなどでも言われているように、家の裏、横には玉砂利を敷き詰め、歩くだけで音が出るようにしてやります。 これだけでも泥棒は嫌がります。 ○ センサーつき電灯を装備する →人などを感知して点灯する電灯、安いものも多々ありますし、配線不要の太陽電池式もあります。 こうしたものを家の裏側を中心にたくさん備えます。 |
このようにデータを見ていますと、犯人にとって抑止力となるのは「人の目」だということがよくお分かりいただけるでしょう。 出かける際には隣近所に声を掛けて気にしてもらう など、 ごく基礎的な地域防犯の心得が犯行を防ぐためには重要になってくるわけですね。 せめて、自宅の両隣くらいは、普段から挨拶などを欠かさぬようにし、コミュニケーションを保っておきたいところです。 |
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